今のよにあり得る正義とは何か!?そんな固い話を長々と書くのも好きですが、今回はライトノベルのお話。
最近またライトノベルを読むようになって、いろんな作品を読んだので、それらについての感想なんかを書いてみようと思います。
えーと、取りあえず以下の作品が最近読んだもの一覧です。
「IS-インフィニットストラトス-1〜3」
「僕は友達が少ない1〜5」
「ココロコネクト1、2」
「コップクラフト3」
取りあえず上から感想を述べていくことにしませう。
まず「IS」についてですが、最近アニメが始まった、ということで原作を読んでみようと思い古本屋で購入しました。
読み終わっての感想は「何だこのひどいのは!」という辛辣なものでした。
それでも3巻まで読んでいるのが自分でも不思議なのですが。。。
とりあえず何がひどいって、文体と物語の展開。
文体はライトノベルにありがちな一人称で、これまたありがちなハーレム系物語の鈍感なんだけど、でも八方美人しちゃう主人公、みたいなの。
しかしこのかたり口調がひどい。
乗り突っ込み、親父ギャグ、何でもアリで、語り手という枠を超えてキャラと会話してしまってたりもする。(そこらへんは細くしてあるけど)
そして、その語り口は全く面白くない。
ふつうこういう種類の奴だと主人公の話し方や、会話のノリが面白かったりするのですが、どれをとっても下のレベル。
いまだに主人公は好きになれません。
そして展開。
この主人公、ひょんなことでISという女性だけが操れるはずの兵器を操ってしまい、女性ばかりの高校に進むことになるのですが、それだけでも不可解なのに、それをあっさりウケてしまい、なおかついきなりバトルをして「わかる、何となくだけど、勝手に体が理解する」みたいな妄言をはく。
おもくそガンダムのノリなんですけれど、30分枠のあるアニメーションで最初の一手をわかりやすく削るのと、何ページもボリュームがあって細かく描写できる小説でやるのとは訳が違う、と思うんですがどうなんでしょうね。
その後の展開も何かもうハーレム系の典型的なノリと言うか。
出てくる女性キャラは次々に主人公を好きになり、主人公はそれに気づいていないようにおとぼけた振る舞いをする。
もちろん、妄想空想を広げるいちフィールドが小説ではあると思いますが、突っ込みたい。
ありえねーからそんなの!!と。
その後の展開も、アホか、と言いたいものはたくさんありますが。。。
唯一の点でいいのは兵器設定くらいでしょうか。でもこれもかなーーーーーーり甘く見てですけど。。。
まあ、ネーミングセンスからして適当さが伝わってくるくらいの中二設定なので、
そう言う系が好きな人は心から楽しめる作品です。
そんな私も、3巻まで読みましたが、若干物語に関する動きがあったので読んでみようかとは思っています。しかし3巻からようやく物語の本の一部が垣間見えるとか、アホか。。。
次、「僕は友達が少ない」
これは漫画から入ったのですが、漫画の内容があまりにもぶっ飛んでいたためについつい買ってしまったものです。
内容は友達がいない残念な高校生達の日常を描いたコメディとあって、残念な内容の話が繰り広げられたりしています。
こちらも一人称、だったかな?
よく覚えてないのですが、とにかく話がぶっ飛んでいる。
もう最初から笑わせようとしているようにしか思えない作りで、文体もそこまで褒められたものではないし、ヒロインも片方は残念な道をまっしぐらだし、もう片方は出れたり出れなかったり基本ツン9割でデレがたまーにしか垣間見えなかったりして、めちゃくちゃなんだけど読ませます。
私もなぞの現象としかいいようがないんだけど、「面白い」。
たぶん、最初から笑わせるための物語としているから面白いのでしょう。
幸村がマジで女の子だったのには若干「あー、結局そうしちゃったかー」と思ってしまいましたけど。。。
台詞がきもかったり、変態だったり、たまに台詞の印刷がでかく印刷されていてもう小説ではなくなったりしているので、普通のものが好きな人には向かない作品だとは思いますが、面白かった。
気になることを気にしないって大事だと思いますね。(だがIS、オメーは違う)
次、ココロコネクト。
絵柄がけいおんににてる、というだけで購入。
絵師の白身魚さんは京アニの人らしいですけれど。
作品はシチュエーションコメディチックな精神入れ替わり話。
でも、よくある設定かなーと思いきや、男女高校生5人組がこの問題でその間形成に大きな問題を抱えていくことになったりします。
一言で表すなら、「そうやるか!」と普通に感心した話でした。
大本の原因は、かなり濁された状態で終わりましたけれど、精神が入れ替わるという状況に追い込まれたとき、どんなことが起こるのか、ということをしっかり考えて、それを上手く書き上げたものだと思います。
ただ若干思うのが、小説ムキじゃないかなー、と。
なぜかというと、小説だとこの入れ替わりがものすごく分かりにくいのです。
実際だとキャラ名の後に【○○】と中身の人物の名前を書いていたのですが、ちょっと気を抜くとわからなくなる。
っというか、そもそもなんかこの作品名前に差が感じられなくて、特に伊織というキャラと唯というキャラがどっちがどっちか混乱していました。
まぁ、私だけでしょうけど。
そう言った面で、小説というよりは漫画やアニメ。
個人的には舞台にも向いているのではないか、と思いました。
役者さんの演技力がとわれるでしょうけれど。。。
抜群に面白い、という訳ではないですが、見る所がある、丁寧な作品だと思います。
次、というか最後「コップクラフト」。
大本命にしてやっぱり面白かったコップクラフト。
著者はフルメタルパニック!の賀東招二先生。
彼の書くコメディが面白いのはフルメタから知ってましたが、コップクラフトはフルメタのミリタリーから少し外れたハードボイルドもの。
しかしそこにファンタジーを加えてきているのがこの作品のみそです。
物語は地球上に剣と魔法が支配する異世界「レト・セマーニ」を繋ぐ「ミラージュゲート」が突如現れてから15年。
地球人と異世界人とが混じり合った都市、サンテレサ市が舞台になります。
主人公はサンテレサ市警に勤める刑事、ケイ・マトバ。彼はひょんな事件からセマーニ人のティオナ・エクセディリカと共に刑事家業をおこなっていくことになります。
これだけ聞くととんだ廚二設定ですが、これを上手く踏襲してハードボイルドな作品に仕上げているのです。
もともとドラグネットミラージュという作品名だったそうですが、ガガガ文庫で再販される際にティオナの設定を変えてリライトされたのが今作。
ハードボイルド、かつ海外ドラマを感じさせるような、キャラ同士のウィットのきいたやり取り、そこに踏み込んでくる異世界人ティオナのキャラクター。
すべてが上手い具合にバランスのとられ、なおかつリアリティを感じさせる作りになっていることにまずあっぱれと言いたい。
特に最新刊の3巻は今まで時たま含まれていたコメディがその影を潜めたら、かなりのシリアステイストなコップアクションものになっていました。
もちろん1、2巻も同じような作りであり、基本海外刑事物のノリですが、そこにちょっとしたファンタジーが入ることでティオナというキャラにも不快感を持たせない自然な書き方になっていると思います。
ココ最近のライトノベルでは最強なんじゃナイカと思ってるのですが、どうなんでしょう。。。
個人的には二巻の二話目の話がコメディテイストで好きです。
と、久々に改行無しで書きました。
点数とか書くとアレですし、感想は基本私が勝手に思うことなので、触れてみた後には別の感想が産まれるかもしれません。
どの作品もこれを機に読んでみるのもいいのでは?とか思います。
取りあえず一押しはコップクラフト。
その後にココロ、友達、ISの順です。
普段読んだことがない、という方は、一度触れてみるのも一つの経験ではないでしょうか?
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